道端で震える孤独な猫に出逢ったら、庇護欲を煽られてつい手を差し伸べたくなるかもしれません。
ですが、猫の保護には手間もお金もとてもかかります。そして、それを全てボランティアとして行わなければなりません。貴方に命の責任を持つ覚悟はありますか?
親猫が近くに居る可能性もある
育児放棄や親猫が事故に巻き込まれた、迷子等何かしらの理由で子猫とはぐれてしまう事はありますが、子猫を一匹だけ見かけても安易に近寄ったり、持ち帰るのはおすすめできません。親猫が離れた所から見守ってる場合があります。保護するのは危険な状況に陥っていたり、長時間一匹で居る場合のみにしましょう。子猫に知らない人間の匂いが付いてしまうと、親猫の育児放棄に繋がる恐れもあります。
迷い猫を保護した場合
飼い主が居る可能性のある猫を保護したら、まずは保健所・動物愛護センター・警察署へ連絡しましょう。飼い主さんが届けを出していれば、引き合わせてくれる可能性があります。近所に動物病院がある場合、来院歴で飼い主さんが分かるかもしれないので、探してみると良いかもしれません。
SNSや掲示板の活用には要注意
昨今はネットを利用した飼い主さん探しが主流となっていますが、バレないからと飼い主では無い人が現れ連れ去ってしまうトラブルや、保護猫をストレス発散の為の虐待に利用しようとする里親詐欺が横行しています。素性のわからない人に安易に猫を引き渡さない方が懸命かもしれません。
猫は飼えないけど保護したい
一時的に預かるにしても、飼育の為の道具や環境が必要ですし、健康かどうか把握するために動物病院にも連れて行かなくてはなりません。預かってる間、毎日の世話の他、猫は汚したり暴れたりするので何かとお金がかかります。それは全て自費になります。
さらに子猫の場合はミルクやトイレの世話等の為に24時間つきっきりで面倒を見る必要性があります。
一時的な保護・飼育が可能な場合や、飼い主を見つけるあてが無いのなら下手に猫を保護しないほうが懸命と言えます。