紫陽花は美しい花ですが有毒性がある植物です。
葉に関しては人間への中毒症状が確認されたのはごく最近で、まだわからないことが多く、注意したほうが良いかもしれません。犬に関しては実際、誤食による中毒症状が何件か報告されています。
犬にも人間にも毒?
紫陽花には、青酸配糖体・抗マラリア成分・嘔吐性アルカロイドが副有されており、これが中毒症状を起こすと考えられています。
肌に触れても問題が無いと考えられていますが、体内に入った時、唾液や胃酸と交わることでシアン化水素(猛毒)が発生します。
薬やお茶として利用されているけど?
品種によっては紫陽花は煎じて薬にしたりお茶葉に利用されることはありますが、そのまま生食する事は勿論ですが、素人料理で食品加工するのも危険な行為と言えます。
紫陽花から作られた甘茶も大量に飲むと体調が悪くなることがあるようです。
あじさいを料理として提供しているお店もあるようですが、食中毒に似た症状を訴えたお客さんが居たため、現在では食品に利用しないようにと注意が呼びかけられています。
野草と間違えないように注意
単純に紫陽花に毒性がある事を知らずに採ってきてしまうケースや、シソの葉に形が似ているなど、他の野草と誤って採ってきて食用にしてしまう可能性があるようです。
また、葉っぱは摂取しても軽い中毒症状で済む可能性も多いですが、根っこは猛毒ですのでペットが掘り起こして食べたりしないよう充分注意が必要です。