環境省は奄美黄島のアマミノクロウサギなどの野生動物・希少動物を保護するために、それを餌としてしまうノネコ・野良猫を殺処分しようという運動や取り組みが波紋を呼んでいます。
しかしノネコがアマミノクロウサギに対してそれ程の驚異になっていると言うのは考えにくく、形だけの政策なのでは無いかと疑問視されています。
ノネコとは?
猫は野生種は存在しませんので、野良猫・家猫・ノネコは生物学的な違いは一切ありません。
ノネコは人間の生活に関与していない猫を区分する為に通称として使われているだけのようです。
人間に飼育されていない一般的な野良猫と生き物としての違いはありません。
世界遺産の為に猫を処分するって本当?
猫を悪者にし、政策・捕獲用の道具等含め全てにおいて税金の無駄使いの悪政であると多くから指摘を受けています。
その背景には、奄美黄島の旅行ツアーに申し込む人にとってのお目当てとも言えるアマミノクロウサギを増やして観光客を増加させるのが狙いだと言われています。
島民に関しても猫に対して厄介者の様な印象は特に持っていないようです。
希少種の減少は本当に猫が原因なの?
猫は確かに兎を捕獲して食べる事もあります。
しかし、アマミノクロウサギの死亡原因が一番多いのは交通事故です。
猫を殺処分する事よりも、交通事故を減らす対策をするのが懸命と言えるでしょう。
そもそも殺処分しなければならない程の数の猫が居るのであれば、頭数と一匹頭の食事量を考えると、アマミノクロウサギはとっくの昔に絶滅している筈です。
クロウサギは実は増えている!
以前は外来種の影響でアマミノクロウサギの頭数が減ったと言われていましたが、現時点では絶滅の危険性は低く、12年前に比べると10倍も数が増えているという事実が明らかになっています。
不妊治療で対処すれば良いのでは?
猫の不妊治療による対策は実は既に行われています。
しかし、愛護団体が不妊治療の為の病院を開設した所、手術数も猫の数も思った以上に少なかったそうです。猫の頭数は少なく、しかも殆どの猫は避妊・去勢手術済みだと言われています。
てかクロウサギなんて兎もノネコなんて猫も居ないぞ。
↑の人こそ勉強不足じゃない?
アマミノクロウサギだし、島の猫は人間が持ち込んだから増えた外来種。
その書き方じゃ山に住んでる野生猫みたいだから。
まさか略したことで絡まれるとは。
たしかにノネコの説明は不十分ですね。失礼しました。
正しくは「野生化したネコ」ですね。
ネットでは殺処分推奨派が居て批判コメント書いて回ってるみたいですよ。怖いですね。
記載の記事、全部に誤りがありますけど、大丈夫ですか?
①ノネコは主に山に住み、狩猟で主に生活しているネコのこと。ノラ猫全般ではありません。
②自然遺産のためにというのは半分正解。ただ、奄美の自然を保全するための世界自然遺産。あと、自然遺産云々以前に希少種食べている猫は捕獲するのは必然。マングースと同じ流れですね。
③これは統計上のトリックで、正確には「見つかったうち、死因が明確なクロウサギの死因」です。
死体を見つけるのは住民やパトロールが多いわけですから、道路上にある交通事故死体が多く見つかるのは当たり前です。
さらに、猫に食べられた形跡があったとしても、死後数日経っていればそれがネコの死因か判別できないので、数字にならない。
つまり、クロウサギの死因の統計は交通事故が多いことは証明できても、ネコによる捕食が無いことにはならないです。
④クロウサギ10倍説はデマです。
おそらく朝日新聞の記事のことなのでしょうが、これは2015年に行った糞の調査から導き出した推計が10倍だったというだけで、実際にクロウサギが10倍に増えたことにはなりません。
現に翌年の調査では半分以下だったそうです。
⑤①でも述べましたが、ノネコは山に住み着いている猫です。いくらノラ猫を去勢しても山の中のノネコには関係のない話なので捕獲は必要です。
確かに捕食で言うなら、統計出せないかもしれないね
死骸も土に還っちゃうもんな
ただ捕食するのはマングースとか野犬の仕業もあるしそれこそ猫だけ捕獲対象なのはおかしいって話じゃない?
野犬は狂犬病防止法で駆除の根拠があり、
マングースはほぼ根絶寸前ですね。
猫にだけ対処できるものなかったため、今回の計画ができたわけです。