ネコの致死率は60%以上!マダニの危険性

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重症熱性血小板減少症候群(SFTS)はマダニを媒介に人間だけでなくペットにも感染する恐ろしい感染症です。高齢者は重篤化した場合死亡するリスクもあり、致死率は犬で29%、猫に至ってはなんと60%以上と言われています。

マダニってどんな生き物?

マダニは頭と胴体の区別が無く、足が8本ある節足動物で、昆虫というよりは蜘蛛や蠍に近い生き物です。ダニと言うと目に見えない位小さい微生物の様な姿を想像するかと思いますが、マダニは大きい個体だと5mm程もあり肉眼で簡単に確認する事ができます。食料は野生のほ乳類や鳥類の血液で、吸血する際に様々な病気の媒介者となる可能性があるため、危険視されています。

SFTSの症状は?

SFTSに感染した場合6日〜2週間の潜伏期を経て、38度前後の高熱出たままずっと下がらず消化器不全で食欲も減退し徐々に衰弱していくそうです。
治療は対症療法のみで有効な薬剤やワクチンは2020年6月現在存在しません。
新型コロナウイルスでも注目される「アビガン(ファビピラビル)」が治験の最終段階にあります。
マダニで何かしら症状があった場合は刺された可能性を病院に伝えましょう。

野性のアライグマに触れないで!

日本で問題視されている特定外来生物であるアライグマは野生化し民家付近にも姿を見せます。アライグマはその愛らしい顔から想像できない程獰猛なだけでなく、マダニの温床になっている可能性が高いのです。
アライグマだけでなく野生生物への接触はこういったリスクが伴うので、妄りに近づいたりペットに触れさせたりしないようにしましょう。

どう危険なの?

蚊等と同様に刺された直後は痛みや自覚症状が無く、病院に行っても症状が他の病気に酷似しているせいで誤診される事が殆どで発見が遅れ、高齢者の場合体力が尽きて死に至る可能性が高くなることと言えます。
また、どこに潜んでいてもおかしくない為、誰でも刺されて感染する恐れがあるということです。

予防策は?

マダニは市販の忌避剤が有効です。
犬に関してはペット用の虫よけがありますし、万が一噛まれても抗体を持ち不顕性感染のまま症状が出ない事も多いので、外での散歩にそこまで過敏になる必要性はありません。
猫はマダニによる致死率が非常に高いので室内飼育を徹底しましょう。
野良猫を拾ったらSFTS陽性という事もあるので注意が必要です。

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