「雑種犬も可愛い」と言ってくれる人も確かに居るでしょう。
しかし昨今の犬の人気ランキングの上位に食い込んでいるのは純血種か良くて人工交配されたミックス犬です。
雑種の飼い犬を見てあからさまに面白くない、可愛くないと差別的な態度を取られる事にモヤモヤしたり、疑問を抱いてる飼い主さんは実は少なくありません。
可愛くないと言われてしまう…
特に大人よりも子供がテレビやネットの影響を受けて、品種の分かりやすい犬種に対しては「可愛い」自分が見たことがない・知らない犬種に対しては「可愛くない」という感情を顕著にしがちです。感性が未熟な子供に勿論罪はありませんが、価値観の壁は大きく、真正面から言われてショックを受ける人も少なくないでしょう。
「お金持ちの飼う犬」=「純血種」=「良いもの」と古い感覚が抜けないままでいる年配の方に嫌悪されるのも高い傾向です。
純血種が好まれる理由
見た目が愛らしく、認知度がある純血種が好まれる傾向はある程度仕方がないと言えるでしょう。
ペットを決める時に「自慢したくなるような外見的特徴・愛らしい見た目・犬種への憧れや拘り」が決定打になるという人はやはり多いからです。
人間は元々経験則で物事を考えたがる為、未知のものや異文化をどうしても拒む傾向があります。
つまり名前の知れている純血種を飼育する事で同調意識と安堵感を得たいのです。
差別はやめよう
昨今、保健所から引き取ってきた犬や、保護犬を飼育しているから偉い、ブリーダーやペットショップから買ったから偉くない、という純血種を飼う人への圧力も増えています。
雑種という言葉のイメージが良くないと無理に避けさせ、どんな子に対してもミックスという言葉を使う様にと強要させるケースもあります。これは差別意識の無い人にとってはショックな事ですし、却って差別を助長させてしまう恐れや、言葉狩りによって萎縮させてしまう可能性もあり、大変危険な傾向です。
どんな生まれ育ちの犬も飼い主さんにとっては等しく愛犬です。妄りに他人の犬に対して過度な差別発言をするのは避けるべきと言えるでしょう。