犬用の毛染め液は一般流通しています。人間のエゴと言えばそうかもしれませんが、定義的には見栄え重視の耳先カットや、トリミングで本来機能的には必要ない可愛い髪型を犬に施す様なものです。
勿論皮膚が弱い犬や適してない犬種にやるのは虐待になってしまいますが、アレルギーテストをクリアし、適正に扱っているのであれば大きな問題は無いと言えます。
染めるメリット
単純にオシャレとしてだけでなく、老犬を若々しく見せたり、日焼けや白髪を目立たなくさせる染め方もあります。人間と同じく、毛の色や毛艶が変わることで綺麗に見せる事が出来ます。
犬は散歩に出るとどうしても人目につきます。その際に「毛並みが貧相・老けて可哀想に見える」等周囲にマイナスのイメージを持たれると、感受性豊かな生き物なのでそれを敏感に察知してしまいます。
容姿の印象を良くする事で可愛がられたりオシャレを褒められたりすると、飼い主さんだけで無く犬の気持ちもポジティブになるそうです。
トリマーさんにお願いしよう
犬や犬の毛にダメージの無いペット用のヘアカラーが売られていますが、素人が扱うのは難しいので、エステ資格等を持ってるでも無い限りは、店舗で施してもらうのが懸命と言えます。
基本メニューにない場合や、元々取り扱っていない店舗も多いので事前に確認が必要です。
全身染めはやるべきではない
ペットエステではしっぽや耳の毛先等部分だけ染めて貰うのが主流です。人間のヘアカラーと成分が異なる為匂いなど刺激臭はありませんが、目や粘膜周辺はやはり入ってしまえば悪影響なので避けるべきです。
デリケートな部分への影響を考えて、全身染めは推奨されていません。
悪影響はないの?
獣医師さんは断固反対、トリマーさんも進んでオススメは出来ない、というのが実情です。
人間と同様に絶対に傷まないという保証が無いからです。
もしも染める場合は必ず犬用のヘアカラーを利用してください。人間用は刺激が強いので犬の身体に悪影響を及ぼします。
周囲の目が気になるなら派手な染色はやるべきではない
犬の毛染めに対して世間の目はとても厳しいです。特にカラフルに染めていると、動物虐待であると最悪通報される可能性も考えられます。ですが、犬の毛を染めてはいけない法律はありませんし、それを言ってしまえば本来毛の切りそろえが要らない犬へのヘアケアやオシャレも全て虐待になってしまいます。
一部の目立った過激な毛染め例や染液の危険性への誤解が曲解で広まってしまっているのです。
ですが、そういった声に翻弄されない人でも無い限り犬のヘアカラーは安易に手を出すべきでは無いと言えます。